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インプラント治療

インプラント治療とは

永久歯が欠損してしまった場合の代わりになるものが義歯です。今までは取り外しが可能な入れ歯や隣の歯を削って義歯をかけるブリッジが一般的に使われていました。 しかし、今では人工歯根を植えることにより、もとの自分の歯と同じように噛むことができるようになりました。これがインプラント治療法です。

噛むことの喜びと、おいしく食事できる喜びを再び手に入れることのできる治療法です。近年はその安全性も実証されつつあり、10数年という長い症例の実績も増えてきております。

インプラントの歴史

古代のインプラントの歴史~紀元前2世紀から3世紀~

失った歯を人工材料で補う試みは古くから行われてきました。

上顎骨に鉄製のインプラントが埋まった紀元2世紀から3世紀の古代ローマ時代の人骨が発見されており、このことはすでにインプラント治療が試みられていたことを示しています。

5世紀のマヤ文明の遺跡で発掘された下顎骨には天然の抜去歯2本と貝でできたインプラントが埋まっており、歯石がついている事からかなり長期に機能した事を示しており世界で最初の実用に耐えたインプラントだと考えられています。日本においても16世紀の木製の総義歯が残っており、すり減り具合からこの義歯が長年使用したことが推測されています。

現代のインプラントの歴史 ~チタンと骨の結合の発見~

チタンに対して骨が拒否反応を起こさず、時間の経過とともに強く結合することを発見したのは、スウェーデンのイエテボリ大学のブローネマルク博士でした。

この骨との結合はオッセオイングレーションと名づけられ、博士はその後13年間、医療の場で安全に使用できるよう研究を重ねました。

最初の患者さんにインプラント(人工歯根) が埋め込まれたのは1965年で、このインプラントは患者さんが亡くなるまで約40 年以上経っても機能し続けたと言われています。チタンを利用したインプラントは世界中に広まり、数百万人を越える患者に適用され、多くの論文でその有効性と安全性が報告されています。

チタンの安全性

インプラントの素材は、チタンで形成されています。長年の臨床研究により、チタンという素材が人体に拒絶反応を与えず、時間を経過することで、骨と結合する(オッセオインテグレーション)ことが確認されております。このチタンの特性を利用し、人工的に歯の土台である歯根を造り、人工的な歯を立てることで、丈夫で安定した治療を施すことができるのです。

また、インプラント治療で使用するチタンは金属アレルギーの報告が最も少ないので、安心して治療を受けていただくことができます。

当院のインプラント治療の取り組みについて

当院では単独歯欠損の患者様から全く歯のない無歯顎の患者様など難症例のインプラント治療が可能です。

最近では遠方から治療に来られる患者様もおり、インプラント治療に通じて皆様のお悩みを少しでも解消できればという理念のもとに診療に取り組んでいます。

皆様に安心してより安全なインプラント治療を受けていただくためにオペ室の完備しております。

※設備面のこだわり

当院ではインプラント治療など外科処置が伴う治療の際、完全個室のオペ室を導入しています。

これにより空気中の細菌を最小限に抑えることが可能になります。

※生体モニターによる全身の管理

電図、血圧、脈拍数、血中酸素濃度、などを同時に計測できるモニターを導入しています。

生体モニターを使用して全身疾患のある方の治療や、インプラントの手術の際により安全に行うため全身の管理を行います。

インプラント治療のケース シミュレーション

単独歯欠損のケース

失った部分にインプラントを1本埋入します。

従来は健全な両隣の歯を削ってブリッジを用いて治療していましたが、インプラントを用いると健全な歯を傷付けることなく治療を行うことが出来ます。

複数本欠損のケース

従来は局部的な入れ歯を用いて治療を行っていましたが、インプラントを何本か用いて治療を行います。

入れ歯を固定するための金属のバネによる違和感はもちろんありません。

無歯顎(歯が全くない)のケース

従来の総入れ歯ではなくインプラントを用いて治療します。

この方法なら食物が入れ歯と口腔粘膜の間に挟まったり、入れ歯があわなくなるようなことはありません。

歯を失ってお悩みの皆様へ

人は永久歯を失うと残念ながら二度と生え変わってきません。

そのため今までは「入れ歯」などを用いるしかその部分を補う方法はありませんでした。しかし「入れ歯」だと固いものがうまく噛めない、発音がおかしい、また長く使っている間に合わなくなってガタついてきたりする場合があります。このように歯を失ってお悩みの方の新しい治療法が「インプラント治療法」です。

歯を失ってお悩みの皆様はお気軽にご相談ください。きっと良いご提案ができると思います。

インプラントの一般的な注意点・リスク・副作用

  • 術後は顔面の腫脹に加え、青あざができる場合があります。
  • 過度な衝撃や咬合を加えると補綴物の破折、脱落の可能性があります。
  • 骨の中には複雑に神経が走行しています。神経の走行においては一時的な麻痺が起こる場合があります。基本的には一過性の場合がほとんどで、日常生活には差し支えない程度に回復していきます。
  • 当院では手術の結果が確実に得られる術式をとっています。そのため、やむを得ず手術の範囲、切開量が大きくなる場合があります。
  • 医療においてはさまざまな状況や予期せぬこともあります。しかし、安心して治療を受けて頂けるよう精神誠意で治療を行い、何かありましたらその都度、対応を行なっていきます。不安なことがあれば、ぜひスタッフにお聴きください。
Consultation hours & Access Map

当院の診療時間と交通アクセス地図