S T E P 5 ルートプレーニング(縁下歯石除去)
歯茎より下にある、歯根にこびりついている汚れ(縁下歯石)を除去します。
歯茎より上の歯石(縁上歯石)を取るだけでは不十分で、歯周病菌のすみかになっている縁下歯石も徹底的に除去する必要があります。
歯周病は静かなる病気と言われています。
悪化させると歯が1本もなくるなる可能性もあります!?
歯周病とは歯周病菌により歯を支えている骨が解かされる病気です。初期状態では歯ぐきに炎症が起こり、腫れたり出血したりします。悪化すると膿みがでてきて顎の骨が溶けていき、歯を支えている組織が破壊され、最終的には歯が抜けてしまします。歯周病は「静かなる病気」と呼ばれ、自覚症状がほとんど感じられない病気で、気づいた時には歯を支えている骨がボロボロになり、重症になっているケースも少なくありません。歯周病を予防するには早期発見、早期治療が重要です。
軽度の歯周炎は歯茎が少し赤みを帯び腫れた状態になります。軽度歯周炎の場合の目安は歯周ポケットが3~4mm程度と言われています。
この段階での治療法は、プラークや歯垢をスケーリングなどで取り除き、正しいブラッシングを毎日することです。
中程度の歯周炎になると、口臭がおこり、歯茎が化膿します。ブラッシングをした際に膿がでることもあります。歯周ポケットは4~5mm程度です。
この段階での治療法はスケーリングやプラークや歯石を取り除く「ルートプレーニング」を使用して治療をしますが、歯周ポケットが5 mm以上深くなるとフラップ手術をする場合があります。フラップ手術は局所麻酔後、歯茎を切開し、隠れているプラークや歯石を取り除き、歯周病の進行を止める手術を行うことがあります。
重度の歯周炎になると、歯がグラグラして、歯と接している歯茎がさらに腫れ、化膿が進みます。歯と歯の間が広がり、歯茎が下がって、歯が長く見えます。
この段階の治療法はエムドゲインなどの再生療法を用いて歯周組織の再生をはかるかことが多いです。しかし、ここまで進行すると抜歯になる可能性が高くなります。
歯周病の早期発見・早期治療が大切なポイントになってきます。歯茎が腫れたり、お口の中に違和感を覚えた場合は、放置せずにすぐに当院までご相談ください。歯周病治療の手順は以下になります。
歯周ポケットの深さを計り、どの歯のどの部位がどれくらい歯周病が進行しているところなのか調べます。また、この検査により、どの歯のどの部位に歯石が多くついているかなどもわかります。
歯周治療の一番大事なところです。お口の中の状態は歯並びや被せものの種類などによって様々です。
当院では歯科衛生士が患者様1人1人のお口を拝見し、歯茎の状態や歯並び、被せものにあった磨き方を丁寧にご指導致します。また歯ブラシや歯間ブラシの選び方も説明致します。ここできちんとマスターできれば、歯周病をくいとめることも可能です。
きちんとしたブラッシングを2~3週続けると、歯茎の状態がだいぶ良くなっていることが実感できます。
歯茎より上についている歯石を取ります。
ブラッシング指導、スケーリングによってどれくらい歯茎がひきしまったか再検査をします。その際、歯肉縁下歯石がついているかどうかもチェックします。ここで問題がなければ治療は終了です。
縁下歯石のある方のみ次のステップ「5」に進みます。
縁下歯石を除去してしばらくして歯茎の改善具合をチェックします。ここで問題がなければ治療は終了です。
歯周ポケットがまだ4ミリ以上あったり、部分的にだけ骨が吸収していたりなどする方は次のステップ「7」に進みます。
歯周ポケットの深い方は、そのままでは深いところの状態が見えないので、縁下歯石も完全には除去できません。そういう方は一度歯茎を開いて、しっかり深いところの骨や歯根を見える状態で歯石を除去する必要があります。
また歯周ポケットが深いままだとそこだけ磨きづらく細菌が非常にたまりやすい状態になります。歯周ポケットを減らす歯茎の手術を行った方が歯が長持ちします。部分的に骨がなくなってしまっているケースでは骨を再生する療法も当院で行えますので、必要に応じてご説明させて頂きます。
あなたの歯は大丈夫?チェックしてみましょう!
毎日の歯磨きで出血はしていませんか?
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