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歯のアンチエイジング通信

第6回 キシリトール

今回は、CMなどを通じ、一般的に広く知られるようになった“キシリトール”をテーマにお話します。

そもそも、“キシリトール”とは何でしょうか?

キシリトールは天然素材の甘味料で、白樺や樫の木を原料に、主に虫歯先進国であるフィンランドで生産されています。 砂糖とほぼ同等の甘みを持っていて、砂糖よりもカロリーは低いのです。 WHO(世界保健機構)でも認められており、とても安全な甘味料だと言えます。

では、なぜキシリトールは歯に良いのでしょうか?

その効果は、大きく二つに分けることができます。

  1.  虫歯の原因である「酸」を作りません。
  2.  キシリトールの甘さが唾液を分泌させ、歯の再石灰化を促して虫歯の発生や進行を防ぎます。

ガムやタブレットに含まれるキシリトールの量が多いほど、予防効果は高くなります。

フィンランド歯科医師会では、キシリトール製品の推奨条件として、

  • 使用されている甘味料の50%以上がキシリトールであること
  • キシリトール以外の甘味料には、ソルビトール・マルチトール・マンニトールといった低酸産性のものを使用していること

などを規定としてあげています。いろいろな製品が出ていますが、 厚生労働省が定める『特定保健用食品』として登録されている製品であれば問題ありません。

キシリトールは年齢を問わず、何歳の方にでも効果はあります。しかし、歯の萌出期に使用すると最も効果的といえるでしょう。 また、妊婦さんがキシリトールを摂取すると、お口の中の環境が良くなり、出産後の乳幼児への虫歯菌の感染が抑えられるという報告もあります。
高濃度キシリトール配合のガムかタブレットを、1日3回、食後の歯磨き前に摂取すると十分効果があります。 ガムの場合、味がなくなってからも5~10分間か噛み続けることをおすすめします。

毎日のブラッシングと定期的な検診に加え、上手にキシリトールを使って、虫歯予防をしましょう!

 

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