第9回 骨粗しょう症
骨粗しょう症とは、骨の絶対量は減少しているものの、骨の形の変化を伴わない状態をいいます。40歳代中頃における 女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下が密接に関係しており、特に問題となるのは老人性の骨粗しょう症で、加齢とともにその発生率は増加し、女性に多く 更年期以降に急増します。
☆骨粗しょう症の危険因子
- 女性ホルモン(エストロゲン)の低下、加齢
- 喫煙
- 食習慣(偏食、カルシウム不足、無理なダイエット)
- 遺伝的背景
- 全身的疾患(内分泌疾患、結合組織病)
- 運動不足
- 過労やストレス
- 薬剤の副作用
↓
骨のカルシウムの量が低下
- 骨折の危険性が高まる
- 歯の周りの骨の密度が低下
骨粗しょう症と歯周病の関係については、健康な女性と骨粗しょう症の女性を比較すると、後者では歯周組織萎縮傾向が強くみられ、歯を支持している骨の密度が低くなってしまうことがわかっています。
生活習慣との関わりでは、最も顕著な関係が認められたのは喫煙習慣です。
タバコを吸わない場合を1とした場合、1日に1~14本吸う人では、約2倍、15本以上吸う人では、約4倍も骨粗しょう症になりやすいそうです。
☆骨粗しょう症を防ぐには?
- 栄養バランスのとれた食事とカルシウム摂取
- 塩分やリンの過剰摂取をさける
- アルコール、コーヒーは少なめに
- 食事は楽しく、よく噛んで
- タバコは吸わない
- 適度な日光浴と運動
- リスクの早期発見